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プログラマーとジャズミュージシャンの関係性 情熱プログラマーを読んで

『情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方』という本を読みました。

 

 

 

技術的な話メインではなく、プログラマーとしての心構えが書かれています。

エンジニアとして成長するためにどう努力し、どう仕事と向き合うべきか、

著者のプログラミングに対する熱い情熱がビシビシと伝わってきます。

メンタルの話や、どれだけプログラミングの技術習得のために自分の持てる時間をどれだけ当てられるかといったような内容を、とにかく熱い文章で収録されています。

 

プログラマーとジャズの関係性

この「情熱のプログラマー」の著者であるChad Fowlerさんは、元プロのジャズミュージシャンだったたそうです。

ジャズミュージシャンとして活動しながら、収入を安定させるために副業として働き始めたのがエンジニア人生のきっかけだったらしいです。

 

本書ではプログラミングをジャズミュージシャンの経験に例えて、説明しています。

実は、私もプロのジャズミュージシャンを目指して5〜6年ほど活動していました。

著者が本書の中で書いていたいことは、実際に自分がジャズミュージシャンとして経験したことであり、大変多くの共感を得ることができました。

 

ジャズミュージシャンの生活事情

ちなみにジャズって、本当にお金にならないんですよ。

ジャズの本場、アメリカ(特にNYとか)では世界的に有名なミュージシャンのライブがわずか20〜30ドルで見れます。日本円で2〜3千円ですね。

お店のチャージ料とか考えると、ミュージシャンへのペイは本当にお小遣い程度です。

 

当然、自身のライブ活動だけで生計を立てられる人は本当に一握りで、競争率は半端じゃありません。(同じ人間とは思えない天才たちがうようよいます。)

 

アメリカのジャズミュージシャンは基本、副業が当たり前です。

タクシードライバーやレストランで働きながら、音楽活動を頑張っているんですね。

悲しいことに、世界的に超有名なミュージシャンでさえ、お金は安定しないとインタビューでコメントしています。

彼らはお金ではなく、同じミュージシャンたちと日夜、音楽をクリエイトすることが何よりの幸せだそうです。

 

それでも生活をするのには、お金がいるわけですから、この「情熱プログラマー」の著者chadさんも、副業をせざるをえなかったわけですね。

ジャズミュージシャンからプログラマーは天職じゃないか?

もしかしたらジャズミュージシャンからプログラマーになる人っているのかと思い、ネットで検索してみたら、このような記事がありました。

 

ジーズアカデミーTOKYOは、デジタルハリウッドがこの4月に開講した社会人、大学生の就職希望者、起業希望者を対象にしたエンジニア養成学校である。約半年のカリキュラムは、プログラミングの基礎を学ぶところから始まり、最終的にはオリジナルのWebサービス・アプリを完成させて卒業となる。メンターは弊誌連載でもおなじみのえふしん氏ら、現役の一流エンジニアが務める。
- エンジニアtype - 技術者のキャリアを考えるWebマガジン

 

この方も30代半ばまで、ジャズミュージシャンを目指して活動されていたみたいですね。

音楽のために契約社員になり音楽にかける時間を増やした話や、夢半ばで転職活動した話、創作に携わる仕事がしたいというような思いなど、びっくりするくらい同じような境遇でとても共感しました。

ジャズミュージシャンではなくても、絵描きだろうが、漫画家だろうが、小説家だろうが、同じように手に職をつけたい境遇の人は多いんじゃないでしょうか〜。

 

夢半ばで挫折してしまった人ほど、そのハングリー精神、チャレンジ精神から、

もしかしたらプログラマーとして「化ける」可能性があるかもしれません。

 

ジャズミュージシャンからプログラマーへの転職に有利にはたらく7つの点

ミュージシャンからプログラマーへの転職に有利にはたらくことをリストアップしてみました。

  1. 努力好き、練習の虫
  2. 「一番の下手くそでいよう」
  3. リスクが取れる
  4. スペシャリストを目指す
  5. 研究肌

それぞれ、見ていきましょう!

ジャズミュージシャンは努力が習慣、練習の虫

ジャズに限らず、ミュージシャンは楽器の練習の虫です。特にプロを目指すなら尚更です。

プロのミュージシャンになるのなら、楽器を自分の手足のようにうまく使いこなす必要があります。

毎日必死に基礎練習から始まり、楽譜の初見練習、リズム練習、楽曲練習など、やることは山のようにあります。

1日でも楽器の練習を休むものなら3日分は楽器が下手になると言われている世界なのです。

プロを目指したことのある人は、練習をするということはもはやご飯を食べることと同じことで、周囲から見たらめちゃくちゃ大変そうだと思うことでも、本人にとっては習慣化しているので全く苦になりません。

 

プログラマーも、ミュージシャンと同じように練習をすることが大切です。

新しいプログラミング言語が発表されたらすぐに自分で調べてみて、簡単なプログラムを組んでいく。

ああでもない、こうでもないとか言いながら、失敗を恐れず、コーディングの練習をする。

自分で時間制限を設けて、タイムプレッシャーをかけながら、プログラミングしてみる。

など、プログラマーとして優秀になるために日頃からの努力が欠かせません。

 

何も最初から完璧を目指す必要はありません。

練習は失敗することが目的です。

いかにたくさんの失敗をすることで、自分の中でノウハウが蓄積され、自分の理想に近づくことができます。

プログラミングで一番伸び率がいい人は、失敗を恐れず、コードを壊してでも自分の興味本位に従って、遊ぶようにコードを変えたり、書いていく人です。

 

「一番の下手くそでいよう」成長には環境がめちゃくちゃ大事

「情熱プログラマー」にも収録されています。

これはジャズミュージシャンのパットメセニーが若いミュージシャンへ、ジャズがうまくなるためのアドバイスとして送った言葉です。

パット自身も、若い頃から積極的に自分の尊敬するミュージシャンにアプローチをかけ、実際にその憧れのミュージシャンのバンドに加入することができています。

一緒に演奏するメンバーの中で、自分が一番下手くそであれば、加速度的に成長することができます。

人間にはミラーニューロンという細胞が存在しており、自分でも気づかないうちに周囲の情報を吸収していきます。

レベルの高い現場で働くならば、必然的にあなた自身もレベルアップできますし、逆に周囲が仕事に対するモチベーションが低く、早く帰ることしか考えない集団であれば、あなた自身の成長も伸びにくいものとなるでしょう。

要するに、環境はめちゃくちゃ大切だという話です。

リスクが取れる

繰り返しになりますが、ジャズって基本食えないんですよ。

お金にならないわけです。

それでも、ジャズの面白さ、魅力に取り憑かれたれた人がプロを目指すわけです。

完全に価値観が、

 

やりたいこと > お金

 

になっている人たちなんですね。

「やりたいこと = お金にならない」という図式がなんとなく頭にあるので、

常にリスクを取りながら行動ができるわけです。

仕事をする上での基準が、お金ではなく、やりたいことで決めることができます。

 

日本ではまだまだプログラマーも会社に依存してしまいがちです。

これこそが、世界を揺れ動かすようなプログラマーが日本に少ない原因の一つだとも言われています。

世界に名を残しているカリスマプログラマーは、皆、会社に依存することなく、日夜、リスクを冒しながら開発を行い、信じられないスピードで進化しています。

会社に依存し、渡された仕様書に沿ってしかプログラミングができない人材は、今後、ますます需要はなくなります。

今こそ、アーティストのようなクリエイティビティに溢れるプログラマーが求められているのです。

 

スペシャリストを目指す

プロのジャズミュージシャンを目指す人は、必ずと言っていいほど、誰よりも上手いミュージシャンであろうとします。

世界で一番上手いミュージシャンになりたいと願います。

私自身も、世界で一番になることを夢見て、練習に励んでいました。

プログラマーもジャズミュージシャンのように、一流を目指すという意識を持つべきです。

世界で一番優れたイノベーターになるよう、日々、鍛錬するべきです。

単に会社の上司から言われたことだけするような仕事をするのではなく、時代を変えるほどの熱量と覚悟で仕事に臨むべきです。

アーティストを目指したことがある人は、本気で時代に名を残そうと夢を見た人です。

それが例え夢半ばで敗れたとしても、その覚悟は、エンジニアになっても必ず活かせます。

今度はプログラマーの世界でスペシャリスト目指そうじゃないですか!

 

ジャズミュージシャンは研究肌

ジャズミュージシャンは、過去の名演奏から技術を学びます。

自分に影響を与えた名演奏を、何千回も聴いて、譜面に落とし込み、その演奏から感じられることを全て学びます。

基本、ミュージシャンは研究肌の人が多く、暇さえあれば、せっせとお気に入りの音楽の分析に励みます。

リラックスするために音楽を聴くことがありますが、おそらく彼らはボーッと音楽を聴くことはなく、どんなコードでどんなリズムで、このミュージシャンは何をしようとしているのか考えながら、本気で聴いているのです。これは一般的なリスナーとは違うでしょうが、、、w

 

プログラマーになっても同じです。

新しいものを勉強することはもちろんですが、公表されているオープンソースを分析することによって、自分のコーディングと比べましょう。美しい!と感動したコードは、どんどん自分の血肉へと変えましょう。

オープンソースを本を読むように読むべきです。

優れたアーティストは、どんどん真似ると言われています。

プログラマーも吸収できるものは、遠慮せずどんどん真似て、吸収し、常に勉強を続けましょう。

研究することが好きな人は、きっとプログラマーになっても成長できます!

 

まとめ

意外にもジャズとプログラマーにはいろいろと共通点や、応用できることが多いらしく、「もしかしたら自分にもプログラマーとしての適性があるのかも??」と思わせてくれました。

ジャズミュージシャンを目指した経験は、プログラマーになってもきっと役に立ちます。

ジャズミュージシャンに限らず、自分の夢に本気でチャレンジした経験がある人は、もしかしたら超一流のプログラマーに化ける可能性があるかもしれません。

 

私も経験があるのですが、夢半ばで挫折する経験は、簡単に言葉で言い表せないほど悔しいことです。

人生を自暴自棄になってしまうこともわかります。何に対してもやる気が起きず、うつ病になってしまうこともわかります。

そんなあなただからこそ、プログラマーとして、活躍するチャンスがあります。

 

プログラミングは表現です。

プログラミングはこれからもどんどん新しいものに進化していきます。

 

今度はプログラミングの世界で、あなたのやりたかったことを表現してみてください。

応援しています!

 

 

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